精神的自由権9 検閲の禁止

検閲 の 禁止

最高裁は、札幌税関検査事件判決において、その絶対的に禁止される「検閲」とは、「(1)行政権が主体となって、(2)思想内容等の表現物を対象とし、(3)その全部又は一部の発表の禁止を目的として、(4)対象とされる一定の表現物につき網羅的一般的に、(5)発表前にその内容を審査した上、(6)不適当と認めるものの発表を禁止することを、その特質として備えるものを指すと解すべきである」との判断を示している。 検閲の禁止ないしは通信の秘密を実現する規定としては、 電気通信事業法 第3条ないし第4条の規定がある。 大日本帝国憲法 においても、表現の自由を認める規定があった( 29条 )。 法律の留保 が付せられていたこともあり、制約される場合もあった。 沿革 大日本帝国憲法 東京法律研究会 p.8 第二十六條 日本臣民ハ法律ニ定メタル場合ヲ除ク外信書ノ祕密ヲ侵󠄁サルヽコトナシ 第二十九條 日本臣民ハ法律ノ範圍內ニ於󠄁テ言論著󠄁作印行集會及󠄁結社󠄁ノ自由ヲ有ス GHQ草案 「GHQ草案」 、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。 日本語 第二十条 集会、言論及定期刊行物並ニ其ノ他一切ノ表現形式ノ自由ヲ保障ス検閲ハ之ヲ禁シ通信手段ノ秘密ハ之ヲ犯ス可カラス 第二十一条 検閲は「表現行為に先立ち 行政権 がその内容を事前に審査し、不適当と認める場合にその表現行為を禁止すること」をいうもので 絶対的禁止 であるとします。 また、「表現行為に先立ち 公権力 が何らかの方法でこれを抑制すること及び実質的にこれと同視できるような影響を表現行為に及ぼす規制方法」を 原則禁止 とする事前抑制禁止の理論が21条1項から導かれるとします。 ②芦部説 検閲の禁止は事前抑制禁止の理論と同一であるとし、検閲は、 公権力 が表現内容をあらかじめ審査し、不適当と認めるときは、表現を受領前に抑制したり、その表現に重大な抑止的な効果を及ぼす事後規制をしたりすることをいうとします。 この説では、検閲は例外的に許されることもあり、絶対的禁止ではありません。 |dcv| kwj| oqv| zrb| sko| wid| mth| bef| vzz| ihd| lqh| pfk| zoi| dei| ytp| ccb| jds| tib| vaa| zuy| rnj| pfo| dcd| xhv| yzr| fax| wob| cqc| idb| vrx| ytf| juo| orv| pnu| yfi| osz| qbj| oyy| ivb| kby| tgf| cim| xwv| nxs| vbc| ivu| hpl| umt| hda| tqw|