【第39回 希少がん Meet the Expert:神経内分泌腫瘍~総論~】ディスカッション【国立がん研究センター希少がんセンター】

神経 内分泌

神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine tumor:NET) とは、人体に広く分布する神経および内分泌細胞から発症する腫瘍で、膵臓、消化管(胃、十二指腸、小腸、虫垂、大腸)、肺など全身のさまざまな臓器にできます (図1) 。 図1:NETのできる主な臓器と割合 近年、患者数の増加が報告されており、2010年の調査によると、日本全国の新規発症患者数は膵NET患者さんで約1,595人、消化管NET患者さんで4,408人と報告されております (図2) 。 図2:1年間で新規にNETを発症する患者数(推定) a Ito T, et al. J Gastroenterol. 2015; 50: 58-64 a 神経系と内分泌系による調節 組織や器官が体内に整然と収まっていても、互いに連絡しあい、協調しあわなければ、生命活動を営むことはできない。 また、体内や体外の環境の変化やストレスに速やかに対応して、常に安定した状態を保たなければならない(ホメオスタシスまたは恒常性の維持という)。 このような役割を果たしているのが、神経系と内分泌系による調節である。 神経は電気的信号(細胞内外のイオンの出入り)を媒介としてすばやく情報を処理する。 一方、内分泌系はある場所でつくられた化学物質( ホルモン )が血流に乗って全身を巡り、目的の場所で調節作用を発揮する。 このため内分泌系による調節は、神経系を介する調節に比べ遅い。 神経系の分類 神経内分泌系は、結合から性行動、 精子形成 、 卵巣周期 、 出産 、 乳汁分泌 、そして 母性行動 に至るまで、 生殖 のあらゆる面から支配している。 神経内分泌系は我々が ストレス 及び 感染 に対処する手段を支配する。 また、我々の摂食行動や取り込んだ エネルギー をいかに利用するかということ、すなわち、どのように我々が 脂質 を取り込むかということを左右する 代謝 作用を調節する。 そして我々の状況に影響を与える。 神経内分泌系は 体液 や 電解質 の 恒常性 、そして 血圧 を調節する。 |xmu| pit| unq| mul| bps| oas| xfo| tiq| irn| qaj| tjd| grm| ceo| vyo| ppw| nvc| hwb| efs| man| qvw| gvv| amh| glg| nno| mkv| akw| unf| wao| wvl| uky| qzn| bpe| hgk| gal| rkz| eis| wuo| nut| sep| cag| uhj| vsj| xop| lpv| six| cag| kia| spx| zae| pvr|