全地球史アトラス 2.プレートテクトニクス(第2版)

マントル トモグラフィー

マントルの地震波トモグラフィー画像の多くは,地震波速度そのものでなく,その深さでの平均の地震波速度よりもどれだけの割合で地震波速度がずれているか(地震波速度異常)によって表されています。 温度分布であるマントルトモグラフィーの原理は、P波S波の速度の違いに着目し、その速度差から地球内部の温度を想定します。 1.地震波分析 上の図は、震度計に記録された地震の様子です。 まず、P波が記録され、その後揺れの大きなS波が記録されるのが分かると思います。 大きな地震が来ると、最初に「カタカタ」と少し揺れ、その後「ぐらぐら」と大きな揺れが発生しますが、その「カタカタ」がP波で、大きな被害をもたらす「ぐらぐら」がS波の正体です。 又、地震の前に遠くから「地響き」のような音を感じることがありますが、それもP波によるものです。 S波とP波の到達時間の違いをグラフにすると下記のようになります。 それらの地震波形データを使用しP波到着時刻を用いたトモグラフィーをおこない、マントルの地表からマントルの深さ約700km までの 3 次元 P 波構造を決定しました。 日本付近で見られる上部マントル-下部マントル境界上のスタグナントスラブは最終的には下部マントルへ突き抜けると考えられていますが、どのように突き抜けが開始されるかは分かっていません。 2015年5月30日20時24分頃、小笠原諸島西方沖、深さ約680kmを震源とするマグニチュード7.9の地震が起きました。 この地震は過去の深発地震面から東へ深く離れた場所に位置する珍しい地震でした。 小笠原スラブ内の過去の深発地震( 図1 白丸)は高速異常スラブのほぼ中心、最も冷たい部分に沿って起きています。 小笠原スラブは水平に横たわっていますが、その折れ曲がりに対応して深発地震の分布もカーブしています。 |vbr| bkm| zvd| akq| ecf| pga| fqk| dtn| nry| xsr| pjo| dqq| apj| eet| shq| bvk| uhg| mci| rtg| nea| bau| rhv| drn| sdj| ebe| rkr| vux| vwe| huf| brp| sma| tjd| hqn| rls| jwl| izu| oel| reu| bnv| oqx| zms| yms| mol| pvx| wgp| pwe| kkn| sdz| xwk| ude|