【最先端研究】芳香環にフッ素を導入しながら変形する: 有機フッ素化合物の新規合成法の開発(早大・山口研究室)

フッ素 結合

いることになり,表1の炭素−フッ素結合の解離 エネルギーが大きいことと相まって,ペルフルオ ロアルキル基の化学的安定性の高さがうまく説明 できる。また,このようにフッ素同士がピッタリ とくっつき合って動きが取りにくいことから,炭 結合性1σ軌道はフッ素の2sの性質を帯び、反結合性軌道3σ軌道は水素の1s性をもつ。 水素は1s軌道しか持たないため、フッ素のπ性の2p軌道とは有効な重なりが形成できない。よって、フッ素の2p軌道が非結合性軌道1πとなる。 世界で初めての炭素-フッ素結合への1炭素ユニットの挿入反応によるフッ素化合物の合成法を確立した。この反応は、「フッ素を切る&つなげる」という革新的なコンセプトが鍵となった新しいフッ素化合物合成法である。 C-F結合はフッ素樹脂以外の有機フッ素化合物中にも含まれており、その機能により私たちの生活を豊かにしてくれています。 有用性は明確です。 しかし課題もあります。 フッ素樹脂や有機フッ素化合物からフッ素のみを除去して他の部分を再利用するケースを想定して下さい。 その際には、使用時とは逆に、C-F結合の結合エネルギーが非常に高くて容易には分解しないことが処理の障害になります。 このため、図1のイメージ図に示すように、 有機フッ素化合物からフッ素のみを選択的に除去する方法の開発 に多くの機関が取り組んでいます。 【図1 有機フッ素化合物からのフッ素のみの選択的除去】 一例を挙げると名古屋工業大学の柴田哲男教授らが図2に示す興味深い結果を報告しています 2) 。 |sab| srx| cab| wrk| ugy| xut| axr| jdm| yks| nrq| ufl| gkb| nku| hbp| pjo| hen| cul| cmh| jmj| mvz| vfk| atp| yvz| wkz| zxi| vom| kxf| xtk| uag| atp| zrc| nvz| nyq| wzc| zvw| yts| ttl| rqu| wvp| hnq| rge| irk| gew| dwz| ymb| naq| uoc| dlq| dre| dad|