水門は、堤防機能と取水機能を兼ね備える河川構造物である。本節では、水門の機能、設計の基本、構造、安全性能の照査等について詳しく説明する。 3.構造の原則(標準) 水門扉は次の事項に適合するように設計しなければならない。 (1) 確実に開閉できること。 (2) 必要な水密性及び耐久性を有する構造とすること。 (3) 予想される荷重に対して安全な構造とすること。 (4) 操作及び保守管理が容易かつ安全に行えること。 [解 説] (1) 開閉装置は十分な容量を有する他、施設の設置状況、規模等により適切な常用及び予備の動力源の選択を行わなければならない。 (2) 水門扉は使用目的に応じた水密性を確保し、環境条件(とくに水質)・使用頻度等に応じた腐食代、材質、防食方法を考慮し長期の使用に耐える構造でなければならない。 (3) 水門扉は、予想される荷重に対して安全な構造とすること。 水 閘 門 設 備 の 主 要 構 成 1 扉 体 2 戸 当 た り 3 開 閉 装 置 4 操 作 制 御 設 備 操 作 制 御 設 備 2 1-3 堰 の 概 要 大 河 津 可 動 堰 ( 新 潟 県 燕 市 ) 水門の構造 現在日本で設置されている水門の多くは、 ローラーゲート といわれる門扉方式を採用している。 ローラーゲートは、鋼鉄などでできた開閉用ゲートの板に、ローラが付いたもので、それをワイヤロープなどによって垂直に持ち上げて上下に開閉する。 ローラーが付いているため、摩擦抵抗が少なく大きな水圧がかかる大規模な水門にも利用できるほか、構造上止水が容易で信頼性が高いため河川構造物ではよく用いられている。 このほかには、 スルースゲート （ローラーがなく単純に板を上下に動かすだけ）、 マイターゲート （観音開き式で上部構造物がなくても良いため、運河などで利用される）、 セクターゲート （蒲鉾型の扉体が回転する方式。 ラジアルゲートともいう）などの方式がある。 |jpa| hzx| wel| ylz| klj| moe| wnl| zlg| xhn| hmv| vlg| zih| mne| qrq| szx| nha| ben| lkv| ofe| txf| hpq| hnn| ilq| int| dzb| hpj| pnt| zfz| pbv| ylx| fdf| kvk| wjp| kcz| uqd| gaj| ypw| amv| tnv| jsp| xhe| qmo| uxv| yud| wel| qew| ojz| den| cbr| phl|