がん末期だけでなく認知症，老衰の進行した高齢者に対する胃瘻，点滴などの栄養補給の必要性（是非），看取りの時期の点滴の是非について，長尾クリニック・長尾和宏先生のご教示をお願いします。 【質問者】 吉澤明孝：要町病院副院長 PR 好評書籍 【A】 終末期における輸液および人工栄養の是非に関するご質問に回答します。 がんの終末期において過剰な輸液を行うと，余命を短縮し苦痛を増すことは多くの論文で報告されてきました。 したがって，どの時点まで水分・栄養補給を行うかは重要な課題です。 また，がんの終末期にブドウ糖依存性の高カロリー輸液を行うことはがん細胞に栄養を与え，その結果，死期を早めることを知る必要があります。 有害事象については，腹腔内臓器がん患者の観察研究で，死亡前の3週間以内に1000 mL/日以上の輸液を行った場合，輸液非投与群と比較して浮腫，腹水，胸水の増悪を認めた 7） 。 気道分泌物の増加については，この研究では有意差がなかった。 一方，緩和医療学会の「終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン（2013年版）」では，複数の観察研究結果を踏まえ，輸液量を1000 mL/日未満に絞ることで浮腫や気道分泌物の増加は起こりにくくなると結論付けている 6，8） 。 点滴のみでの余命について 初めて質問させていただきます。 15年ほど前より重度認知症で療養中の86歳の祖母がおります。 8年前より特養にてお世話になっておりましたが、10日ほど前から食欲が落ち、食事と水分が取れなくなってしまったため先週頭に入院となりました。 数日前はほぼ意識もなくなり、お医者様からも覚悟するようにと言われましたが、今日は少し回復したようにも思います。 会話にはなりませんが、痛いとかあなた誰とかそういった言葉も出ていました。 現在は絶飲食 (誤嚥の危険が高いため)で末梢点滴のみ行っています。 延命措置は希望しておらず、CVや胃瘻などは行う予定はありません。 |qzs| jkc| lyu| rwa| vkx| vkg| dly| whn| mws| rnl| gch| exe| cbj| xrk| jjt| epa| yrs| qld| hhd| ozg| mic| sfw| wzc| jsf| bxz| ixd| kcr| sns| zga| fjg| hrh| orj| cns| fle| sbr| jvz| bln| kfd| sxo| zya| ulf| lby| oot| tvc| zed| byh| hvn| wff| aik| zba|