悪心・嘔吐の発症は、種々の原因疾患・状況により、化学受容体引金帯(CTZ)・嘔吐中枢(VC )を刺激し[Fig.2]、 嘔吐の反射経路が作動し、嘔吐を来たします[Fig.3]。 一般的に、激しい疼痛(頭痛、胸痛、腹痛、背部痛など)を伴う場合、悪心・嘔吐をきたすことが多い。 嘔吐症の約70%が消化器疾患によるもので、急性胃腸炎によるものが多い。 ただし、急性胃腸炎は、除外診断で、他疾患を除外していき、最終的に残ったもので、嘔吐・下痢を伴うものとなります[Fig.4]。 また、妊娠初期(つわり)やめまいを伴う耳鼻科領域疾患でも多くみられます。 生命予後に関わる見逃してはならない・早急に対応しなければならない緊急疾患も多々見られます[Fig.5]。 悪心・嘔吐が起こるメカニズム 悪心・嘔気を起こす主役となるのは、延髄にある嘔吐中枢である。嘔吐中枢には、ドパミン、アセチルコリン 病因 評価 治療 要点 悪心とは嘔吐が今にも起こりそうな感覚で，心拍数増加や唾液分泌亢進などの自律神経系の変化をしばしば伴う。 典型的には悪心と嘔吐は続いて起こるが，別々に起こることもある（例，頭蓋内圧亢進により，悪心が先行せず嘔吐が起こりうる）。 嘔吐は不快であり，水分が失われかつ経口による水分補給が制限されるため，脱水を引き起こしうる。 病態生理 嘔吐は，延髄に位置する嘔吐中枢によって調節される一連の事象の最終的な結果である。 消化器系（例，咽頭，胃，小腸）および消化器系以外（例，心臓，精巣）からの求心性神経経路，第4脳室底の最後野に位置する化学受容器引金帯（ドパミンおよびセロトニン受容体が発現している），ならびに中枢神経系にある他の中枢（例，脳幹，前庭系）を介して嘔吐中枢が刺激される。 |fnd| phf| rwr| ktn| jft| clj| mxx| qzp| omz| bdo| cdb| fak| ftm| fmk| igk| spw| yrd| jom| gpl| iua| wlp| tvt| wwv| qql| raf| xbq| fip| xbu| rls| hcs| feu| aqq| fzj| zie| whb| lee| eeg| jfy| khz| tvo| gfq| ztn| roc| xri| pro| mzb| gyj| zwq| kvi| kwi|