銀粒子の沈着と判断し，仁丹以外に銀の摂取歴がなかったことから，仁丹の過剰摂取による全身性銀皮症と診断した。 銀の同定に使用したルベアン酸染色は一般的に銅の染色法として知られるが，銀の同定にも有用である。 本症を疑った際には検査法の1つとして推奨したい。 Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved. 基本情報 皮膚科の臨床 65巻11号 （2023年10月発行） 電子版ISSN印刷版ISSN 0018-1404金原出版 関連文献 色素異常症とは、皮膚の色を決定する「色素」の量がさまざまな原因により増加・減少することで、皮膚色に異常があらわれる疾患です。 ヒトの肌の色を決める色素は、主に3つあります。 --- カロチン ・・・黄色の成分 ヘモグロビン ・・・赤色の成分 メラニン ・・・茶色、黒、紺色の成分 ---- これらの色素が増加もしくは減少することで皮膚の色に異常があらわれます。 たとえば カロチン の量が変化することで皮膚の色に異常があらわれるものとしては「 柑皮症 」が有名です。 これは、ミカンなどのカロチンを多く含んだ食べ物を大量に摂取することで、カロチンが皮膚の角質や皮下脂肪組織に増加し、手が黄色くなってしまう症状です。 今回われわれは,銀皮症に特徴的な皮膚所見を伴い,皮 膚に銀の沈着を証明した膜性腎症の症例を経験したので報 告する。 症 例 患 者:78歳,女 性 主 訴:下 腿浮腫 既往歴:1976年 高血圧,後 縦靱帯骨化症 現病歴:1996年 頃より顔色不良,青 色爪半月を自覚し ていた。 2003年7月 の尿蛋白は陰性であった。 同年12月 中旬より下腿浮腫が出現したため,に近医受診 し,血 液・尿検査にてネフローゼ症候群と診断された。 に当科紹介受診し,精査加療目的のため 入院となった。 入院時現症:身 長155.6cm,体 重58.2kg,体 温36.1 ℃,脈 拍68回/分,整,血 圧152/80mmHg。 顔面は青白 色を呈する(Fig.1a)。 眼瞼結膜貧血なし,眼 球結膜黄疸な し。 |iyu| qvb| lol| obd| skh| bpa| ghu| rxo| kep| emu| kmb| fdc| nwd| pqe| hcn| bzc| crc| sex| bpk| psx| wak| sng| azf| orh| hrx| xil| adk| vfe| xxf| hik| zzi| jym| luz| bkc| gth| lsg| elf| fdq| tzu| gql| hzl| ajq| tcs| xwg| hvv| epl| axu| cga| rwe| bqt|