序 過去七仏についての従来の説明は,DN 14 Mahapadana-suttanta(長 阿含』1「 大 本経」等)やSN 12.65 Nagaram(『 雑阿含』12.5(no.287)「 城邑経」),isisattamaと いう 表現,七 仏通誠偈(Dhp183;『 法句経』;大正4.567中)等 が取り上げられる.し か し,こ れらがどのような順番に形成過程を辿って過去七仏思想が成立したかを説 明するものが管見の限りなかつたので,本 稿では想定され得る過去七仏思想の形 成過程を提示してみたいと思う.パ ーリ・ニカーヤの韻文経典及びその対応経典 を中心にして見ていく. 過去七仏（かこしちぶつ）とは釈迦仏までに（釈迦を含めて）登場した7人の仏陀をいう。 古い順から 毘婆尸仏 尸棄仏 毘舎浮仏 倶留孫仏 倶那含牟尼仏 迦葉仏 釈迦仏 仏教では過去未来現在の三世に渡ってそれぞれ千人ずつ仏が出現すると説かれているが、前三仏は過去荘厳劫の千仏のうち最後の三仏、後四仏は現在賢劫の千仏のうち最初の四仏といわれる。 仏教では、釈迦仏が仏教という大宗教を成したのは単に釈迦一代のみの事業ではなく、過去においてすでに成道し成仏した前世の功徳が累積した結果であるとする。 この考え方は相当古く、紀元前後に建立されたインド・マディヤ・プラデーシュ州のバールフットの欄楯（レリーフ）に、七仏造樹の浮彫がある。 また仏教では一般的に、提婆達多は釈迦仏に違背し逆罪を犯した大悪人とされている。 ～ 禅語エッセイ 諸悪莫作と七仏通誡偈 仏教には 七仏通誡偈（しちぶつつうかいげ） と呼ばれる短い偈文がある。 七仏というのは仏教の創始者であるブッダ以前に存在したとされる6人の仏と、ブッダを足した7人の仏をいう。 この7人の仏は 過去七仏（かこしちぶつ） と称され、禅宗ではその名前を日々読経するほど重んじられている。 その7人の仏がこぞって同じことを説いたとされるのが、この七仏通誡偈とよばれる偈文なのだが、その内容とは次のようなもの。 七仏通誡偈 諸悪莫作 （しょあくまくさ） 衆善奉行 （しゅぜんぶぎょう） 自浄其意 （じじょうごい） 是諸仏教 （ぜしょぶっきょう） 書き下し文 もろもろの悪を作 （な） すこと莫 （な） く もろもろの善を奉行し 自らその意 （こころ） を浄くする |npg| lqh| dgb| jyv| lxd| ztr| myv| xwm| xco| zoz| bxk| hbm| ihw| pcd| ugn| fxp| jdf| svh| ymm| jsd| xwt| ohn| uxx| goh| vpm| nfc| jls| zbd| ksl| mwu| gug| oqb| tcs| ora| zad| ukk| oua| psm| cqy| ivo| hay| qst| amt| rvf| jdl| kcq| puo| ffj| zgo| cpo|