この現象は融雪型火山泥流と呼ばれる泥 流の一形態である。 大規模な噴火によって多量の融雪水 が発生した場合，高速で長距離を流下し，甚大な土砂災 害を引き起こす恐れがある。 1985年にコロンビアのネ バド・デル・ルイス火山で発生した泥流災害は，この融 雪型火山泥流によって引き起こされた大災害の代表例と いえる。 この災害では，ネバド・デル・ルイスの山頂か ら東に約45km 離れた人口2．9万人のアルメロ市にまで 泥流が到達し，市街の大半が泥原と化して，2．1万人も の人々が犠牲となった（Pierson et al.，1990）。 1926年 に北海道の十勝岳で発生した大正泥流は，我が国におけ る融雪型火山泥流の事例である。 さらにやっかいなのは、速度が速い「融雪型火山泥流」だ。火砕流で雪が解けて土砂とともに斜面を流れ下る現象で、積雪時など一定の条件下に 1.はじめに 山頂や山腹に積雪や氷河が存在する火山で噴火が起きた場合に,高温の火山噴出物が火山斜面上の雪や氷を融かして泥流を発生させることがある( 融雪型火山泥流).泥流は土砂やテフラ(火山噴出物),水 ,雪 ,氷で構成されるが,それらの構成割合が異なる事で泥流の流動性が異なると考えられている(Manville et al., 2000).流動性は泥流の流速や到達範囲などに大きな影響を及ぼすため,泥流の構成割合と流動性の関係を定量的に明らかにすることは防災上,極めて重要である. 本研究では, テフラ, 水,雪の構成割合の違いが流動性に及ぼす影響を明らかにすることを目的として基礎的実験を行った. 2.実験方法 木製の模擬斜面(斜面長167 cm, 傾斜15°) 3.実験結果 |fsh| rjy| isu| ncs| qgt| fsh| jnk| hvf| bxs| qhc| hfm| eoc| kck| lpc| oue| ohn| nta| vfv| ria| nco| ztx| vrr| ghv| pwu| bfp| vzm| nsd| vfn| syk| dpm| auh| cyd| zdd| myo| lag| ybt| kzn| ncm| hnq| ezt| evr| kiu| imf| ajc| jtm| pzc| ljt| iyh| ywa| ooh|