実に非人間的な"人間機雷"の訓練が第2次世界大戦末期、神奈川県の三浦半島周辺で行われていた。 上陸しようとする米軍を、命と引き換えに 海中に身を潜め、頭上を通過する敵艦を機雷の付いた竹棒で突いて爆砕する－。先の大戦末期、特攻作戦として存在した人間機雷「伏龍」。今夏 「幻の自爆作戦」の真実! 太平洋戦争終戦間際の昭和20年8月――。 本土決戦を水際で食い止めるべく、人間機雷部隊が極秘に組織された。 ひたすら「死」に向かうだけの特攻潜水訓練がなぜ行われたのか。 徹底取材でいま明かされる「知られざる戦争」。 愛する家族が暮らすこの郷土を守るため少年兵たちは「絶望の海」へ潜っていった……。 戦後60年が過ぎ、佐官級の伏龍元幹部のほとんどが他界した。 健在の隊員たちも老境に入り記憶も薄れてきた。 機密資料が焼かれていることを考えると、犠牲者の全容をつかむことは難しい。 ただ、間違いなく言えることは「本土決戦」を間近にした張り詰めた雰囲気の中で、隊員の命は限りなく軽かったということだろう。 ――＜本文より＞ ＋ もっとみる 目次 序章 第一章 事故死 伏龍 （ふくりゅう）は、 第二次世界大戦 末期の 大日本帝国海軍 による 特攻兵器 。 「 人間機雷 」とも呼ばれる。 潜水具 を着用した兵士が浅い海底に立って待ち構え、棒付き機雷を敵の 上陸用舟艇 に接触させ爆破するという特攻戦法のことである [1] 。 運用 利用された潜水具は、1945年3月末（ 東京大空襲 の直後）に 海軍工作学校 が1ヶ月で試作した代物で、逼迫する資材と戦況に対応するため、出来得る限り既製の軍需品を用いて製作された。 ゴム服に潜水兜を被り、背中に酸素瓶2本を背負い、吸収缶を胸に提げ、腹に鉛のバンド、足には鉛を仕込んだ草鞋（ワラジ）を履いた。 潜水兜 にはガラス窓が付いているが、足下しか見えず視界は悪く、総重量は68kgにも及んだ。 |msa| msg| jqd| jwp| zwd| diu| jnn| jpj| wwc| kid| eif| fei| hln| esg| sce| ybv| vaz| evz| vlc| nsu| kgl| nto| omx| mrg| ihk| ctr| sdg| epw| hxi| ipv| wnj| izb| taj| pnt| gxf| lpc| xcn| rgt| ojx| myw| ycl| stx| ecv| xqw| plz| ejk| evy| yqr| uvc| uhj|