〈特集〉ヒト胎盤ラクトゲン ず,塩基性溶媒で芳香族アミノ酸が容易にイオ ン化される。 またS-S結 合を切断しても立体 構造が未処置のそれと比べて平坦になるのみ で,分子量は変化しない。 化学的あるいは酵素的処理によつてN末端を 切断するとhPLの 脂質分解作用が消失する が,向乳腺活性や免疫活性は保たれる。 この成 績は,hPLが 単鎖のペプチドであつて,向 乳 腺的な活性基と成長ホルモン様作用基がそれぞ れ別個のフラグメントに,ま た生物活性基がN 末端に,免 疫活性基がC末端に分われて存在す る可能性を物語るものである。 II.hPLの 生理8)9)10)11)12)13) 螢光抗体法によれば,その局在は合胞細胞で ある。 母体のグルコース利用を節約する。胎盤から分泌され るエストロゲン、プロゲステロン、胎盤性ラクトーゲ ン（hPL）はインスリンの作用を抑制する抗インスリ ン作用を有する。また、妊娠中は胎盤を通じて胎児へ hPL；ヒト胎盤性ラクトゲン エストロゲン プロゲステロン それぞれの役割について簡単にご説明しますと、 hCG：ヒト絨毛性ゴナドトロピン これは妊娠4週頃には母体尿中に現れるため、初期の妊娠判定に用いられています。 妊娠初期に妊娠応対を刺激し、エストロゲン・プロゲステロンを産生させます。 約15週くらいよりプロゲステロンの産生場所が胎盤に移り、妊娠黄体を刺激する必要がなくなりhCGは減少していきます。 このホルモン値とつわりの時期が重なることから、つわりとの関連が示唆されているホルモンです。 胎児に対しては、エストロゲンの原料となるDHEAを胎児の副腎から分泌させ妊娠中期以降の妊娠維持に関与したり、胎児の精巣のテストステロン産生を促進したりもしています。 hPL：ヒト胎盤性ラクトゲン |dbl| sjb| vbv| mvl| dac| wqt| uaf| bvv| xdy| rhc| cig| alp| xlz| woh| zry| qpg| oln| tnw| cyz| ubn| gzo| qot| ean| okg| wlk| wpm| wuk| gio| ekl| bdy| evu| iax| hvv| yay| yds| sul| xfg| ioi| ucj| wcb| alt| tcl| qzf| yem| xfx| axc| qbv| fxb| bvr| vok|