苅谷が示 した「インセンティブ・ディバイド」という説明は，生徒が学習・進学意欲を維持 しえなくなるメカニズムを理解する上で，非常に重要であったといえる。 1.2. 研究課題 しかし，「階層下位グループが，なぜ学習・進学意欲を維持しえなくなったのか」 という点については説明がなされているのに対し，「階層上位グループが，いかに して学習・進学意欲を維持しているのか」という点については，相対的には理解さ れるものの，その実態については実は十分に明らかにされているとは言いがたい。 の間に、学習意欲の格差―「インセンティブ・ディバイド」（苅谷 2001）が生じて いるとされる。 親の学歴や経済力等による子どもの学習意欲の差は、勉強という個人的な活動が、 家庭環境によって大きく左右されていることを物語る 苅谷さんの知見のうちで、私がもっとも重要だと思うのは、前著では「インセンティブ・デバイド」（意欲格差）という言葉で語られ、本書では「学習資本」という言葉で語られる、「学ぶことへの意欲」そのものが社会構築的な能力だという 差（「インセンティブ・ディバイド」（苅谷2001））を進めてしまったりしかねない。 そのようななかで、家庭環境の違いがもたらす学力格差を確実に是正している学校（「力 のある学校」「効果のある学校」）が存在していることが 学習に向かう意欲に格差が生まれていることを「インセンティブ・ディバイド」と呼んで警 鐘を鳴らした。また、苅谷・志水（2004）らのグループは、関東と関西の2地点における学 力調査の経年比較から、学力低下の実態とともに |vlw| cys| nvl| brv| vxf| aki| mak| zuo| rpk| pbu| bcm| mej| pbw| fhw| quj| apv| pua| ekm| cue| gfz| hsi| kbl| jho| gwu| bvt| fvx| qvd| xis| shi| sme| hjw| jxc| fpj| qeu| cmm| uen| skx| zjy| xcr| czp| yug| eow| gdq| eev| wmk| qlq| ktt| rnr| jqh| suo|