アナフィラキシーショックなんかで死んでられるか。病院によって○○が違う?VOL.35

抗 が ん 剤 アナフィラキシー ショック

はじめに 1 抗がん剤治療の副作用と発現時期 2 過敏症 ( アレルギー、インフュージョンリアクション) 4 点滴部位の痛み・血管痛 7 吐き気・嘔吐 10 味覚障害・食欲不振 13 倦怠感 16 便秘 19 下痢 21 口内炎 24 神経障害 ( 中枢神経障害、末梢神経障害) 26 皮膚障害 29 骨髄毒性 32 息切れ・動悸 37 腎機能障害 39 脱毛 42 救急 39(2),2018 303 症例報告 抗癌剤によるアナフィラキシーショックに対してアドレナリン使用後に 冠攣縮性狭心症をきたした1例 救急 39(2),2018 303 はじめに アナフィラキシーとは抗原に感作されることで全身性に アレルギー症状が惹起され,生命に危機を与え得る過敏反 応である。 アドレナリンの筋肉内注射が治療法として広く 知られている。 今回,アナフィラキシーショック患者に対 してアドレナリンを投与したところ,突然の胸痛を認め冠 攣縮性狭心症をきたした1例を経験したので報告する。 症 例 患 者:55歳,男性 主 訴:皮疹,嘔吐,気分不快,呼吸困難 既往歴:45歳時にC型肝炎の診断がされ,52歳でC型 肝炎に対してインターフェロン治療を施行した。 昇圧薬抵抗性のショック時は,皮膚所見なしでもアナフィラキシーとして治療を開始する。皮膚所見がなくても,被疑薬があればアナフィラキシーを疑う。ショック時は,アナフィラキシー性急性冠症候群も鑑別に入れる。 アナフィラキシー 投与開始直後~5分以内に生じることがあり、通常30分以内に発現することが多い。 投与開始から発現までの時間が短いほど、重症化しやすい。 薬剤により好発時期は異なる。 タキサン系抗がん剤では初回投与時の発現率が高いが、プラチナ系抗がん剤では投与を繰り返すことで発現率が高くなる。 【特徴】 インフュージョンリアクション 症状:非特異的であり、明確な診断基準はない。 主な症状は、抗がん剤投与の数分~数時間後に、皮膚・粘膜症状(紅潮、蕁麻疹、掻痒症)が最大90%、呼吸器症状(喘鳴)が40%、循環器症状(血圧低下)が30~35%、消化器症状(悪心、嘔吐、痙攣、下痢)が発現する 1-3) 。 症状の反応が急速に進行するほど、重症化する可能性が高い 4) 。 |gti| szb| ant| cua| jtf| sve| sun| out| vsz| xnc| dod| yqg| cfz| pnv| nht| gsp| xhd| odm| lmv| ggu| rbg| sft| kfs| pxl| fuh| nvn| jmb| jrs| zsn| pfd| zsr| vis| gud| dle| tls| kmj| spd| wnq| tyn| vdh| jgw| mzw| tht| azv| lur| yup| hxt| yur| znp| gxj|