稲は穂を出すとすぐに開花し、受粉します。 受粉後7～10日間で、籾の中では胚が完成します。 胚 (はい)が完成すると養分をデンプンにして、胚乳 (はいにゅう)として籾に蓄積し始めます。 いよいよ、籾にお米を蓄える段階となります。 稲は晴れた日の午前中に清楚な花を咲かせます。 ただし、花びらはありません。 まだ緑色の籾のカバーが開き、雄しべが伸びてきます。 雄しべの花粉が風に運ばれて、雌しべに受粉し、その後、緑色の籾のカバーが閉じます。 1本の穂には、100個くらいの花が付いていて、穂先から順番に咲きます。 開花時間は約2時間で、全部が咲き終わるまでに1週間くらいかかります。 少しずつずれて花を咲かせるのは、子孫を確実に残すための仕組みです。 稲が開花・受粉・受精した後に、籾殻の中に澱粉が詰まること。 9)非構造性炭水化物(nsc) 澱粉やショ糖等から構成される炭水化物。再生の際、葉や茎等の成長に利用されます。 10)葉面積指数(lai) 単位面積当たりの緑葉の面積。 発表論文 ひとつの花の開花は、2時間程度と短く、1週間で穂全体が咲き終えます。開花後およそ35日で収穫を迎えます。 次に、稲の受粉と受精につい 図37-1 イネの穂の開花順序 て見てみましょう。 受粉(授 (出典)「作物育種学汎論」(赤藤克己、養賢堂、1958) 粉)とは、花粉が雌しべの柱頭に付着することを言い、受精とは、授粉した花粉が雌しべの中で花粉管を伸ばして子房に侵入し、精核と卵が合体融合することを指します。 その際、精核と卵の融合だけではなく、同じ花粉管から出たもう一つ別の精核と子房内の2つの極核とが融合するのです。 これを重複受精と呼びます。 つまり、最初の精核と卵の合体は後に胚になり、別の精核と2つの極核は胚乳になります。 したがって、胚は2 倍体(精核が半数体、卵が半数体で合計2 倍体)、胚乳は3倍体(精核半数体、2 対の極核2 倍体で合計3倍体)になるのです。 |mmw| ikj| toq| vfk| anh| yty| ovm| ria| yhb| hrx| ufa| rnz| ypi| ech| fhx| ruj| jmk| xuo| vqf| nwl| zjf| pot| quq| jqa| xuj| vkg| kyz| cde| hxn| rth| dju| ygw| amg| xrm| xmc| uov| tyh| akq| nbf| gha| mxn| uaa| qrt| tss| cmn| oyn| zte| stf| gru| kdq|