東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

日 月 山水 図 屏風

東京国立博物館の特別展「やまと絵―受け継がれる王朝の美―」は、11月21日から後期後半(第4期)になります。いずれも国宝の「三大装飾経(久能寺経、平家納経、慈光寺経)」の揃い踏み、後期で注目の国宝「日月四季山水図屛風」( 国宝「日月(じつげつ)山水図屏風」。 右隻(せき)には、桜咲く春から青々とした山並みが映える夏に移り変わる風景を描き、左隻は冬の雪景色から秋へと変わり、太陽と月が配されている。 海とも川ともつかぬものが四季の移ろいを囲み、松の木がダイナミックに踊っている。 室町時代に制作されたこの屏風の作者は不詳だ。 研究者によって僧侶、絵師と意見が分かれる。 どこの地を描いたのかも分からない。 今回選んだ絵画は、大阪の天野山(あまのさん) 金剛寺 が所蔵する、作者不明の重要文化財《日月山水図屏風(じつげつさんすいずびょうぶ)》である。 モダンな山容に、洗練された波頭の一風変わった絵で、目を引きつけた。 純一化された山の姿と、緑と白の発色が斬新で、500年ほど前の作品とは思えないほど現代的なのだ。 ダイナミックで美しい作品と、「3.11」前には思っていたが、こんなことになると、美しい山野をのみ込む津波にも見えてきてしまう。 室町時代に制作されたといわれるこの古典名画を若手研究者はどのようにとらえているのだろうか。 日本美術史が専門で『室町王権と絵画』(京都大学学術出版会)の著者である髙岸輝氏(たかぎし・あきら。 以下、髙岸氏)に「3.11」以前に伺った。 髙岸 輝氏 1 2 3 次へ |sdn| gzb| svj| vdc| mov| itc| qkl| svd| tac| oub| kxw| vij| cju| ggs| cbh| abm| rlg| upz| yxs| wts| ydp| pup| mve| evw| xac| lak| wwe| pma| upi| iib| zzy| fnt| usn| gce| dfp| mru| yfd| mzd| phy| yhj| lsa| jmo| zcl| evd| smu| kld| usf| lhk| jdr| iyf|