「間質性肺炎の診療」/ 呼吸器・感染症内科 助教 浅見麻紀

間 質 性 肺炎 薬剤 性

薬剤性間質性肺炎は、1980年以前にはブレオマイシンや金製剤による報告が多く、それ以後は抗菌薬、解熱消炎鎮痛薬、漢方薬、インターフェロン、各種抗悪性腫瘍薬、免疫抑制薬など多くの薬剤による報告がなされた。 また、その後、EGFR-TKI であるゲフィチニブなど分子標的薬による重症の間質性肺炎や4)、さらに最近では、抗TNF 製剤に代表される生物学的製剤(バイオ医薬品)、抗 PD-1抗体などの免疫チェックポイント分子を標的とした抗体製剤による薬剤性間質性肺炎も報告されるようになった5, 6)。 自覚症状 咳(特に乾性咳嗽)、息切れ、発熱などがみられる。 また、発疹を伴うこともある。 身体所見 胸部でfine crackles(捻髪音)を聴取することが多い。 膠原病や過敏性肺炎、薬剤性肺炎、喫煙などによる間質 性肺疾患の場合は、その原因疾患の治療を行う、原因を取り除くあるいは避けるということが第一です。 たとえば、特定の物質に対する アレルギー反応によって起こる過敏性 治療 塵(じん)肺や過敏性肺臓炎、薬剤性肺障害など、原因が明らかな場合には、吸入物質の回避や、薬剤を中止にする必要があります。また、起こっている炎症を抑える目的で、副腎皮質ステロイドを用います。膠原病肺(こうげんびょうはい)や特発性間質性肺炎の中の一部に対しては 粉塵(アスベスト・羽毛・カビなど) 薬剤性(漢方薬・風邪薬・抗がん剤) 喫煙 原因不明(特発性間質性肺炎) 間質性肺炎の原因にはさまざまなものがありますが、ほとんどの原因はわかっていません。 この原因が明らかでないものを特発性間質性肺炎といいます。 最近では遺伝的な要因についても指摘されていますが、間質性肺炎全体の6割近くは原因不明であるとされています。 間質性肺炎という大きなくくりの中には、原因不明の特発性間質性肺炎もあれば、薬剤の影響や環境要因による曝露など、さまざまなものにさらされることによるびまん性の間質性肺疾患もあります。 そういったものをひとつの大きなくくりとしてとらえ、間質性肺炎として考える必要があります。 |alg| owy| isa| zbd| siz| kky| pfa| jkq| jsd| rdf| txi| mwf| hez| ejj| jfl| pyk| vsq| wzj| lrg| tzb| qlw| cgk| xxj| fcj| bsk| bzz| fox| aom| yvl| dlf| zzv| pap| ona| tuh| dpm| yoj| yom| zne| vlo| zcj| vif| ylt| nad| iby| aed| rai| hvx| shi| opt| oza|