1. 問題を解くうえで 2. 末梢神経障害に用いる装具 2.1. 橈骨神経麻痺の装具 2.2. 正中神経麻痺の装具 2.3. 尺骨神経麻痺と装具 3. 解答の考え方 4. まとめ ―23― したものが6例,手 関節背屈位のみのものが4例 である。 環,小 指の鷲手変形に対する,MP関 節屈曲保 持のものは5例 である。 母指対立装具は3例 で,プ ラスチックによる短対立装具,ワ イヤーを用いたもの, およびラバーバンドを用いたものがそれぞれ1例 つつとなっている。 複合神経障害により,手 内在筋が全 体に萎縮を来たした症例にはMP関 節屈曲,母 指対立装具を3例 に作成した。 また,手 関節背屈,母 指対 立装具は,橈 骨,正 中両神経麻痺の1例 のみに作成した。 次に末梢神経麻痺に対する我々の主なる装具について説明する。 日本義肢装具学会誌 特集2 Vol. 30 No. 2 2014 手のスプリントを創る─原点,今,そして未来へ スプリント作製に必要な解剖学的視点 ─上肢末梢神経障害を例にとって─ 園畑素樹1) 馬渡正明1) キーワード機能解剖,病態生理,神経障害 抄録 ＊かぎ（鉤）爪変形（鷲手変形）： 尺骨神経麻痺で手内筋が萎縮し、特に環指・小指の付け根の関節（MP関節 中手指骨関節）が過伸展し、第1・2関節が屈曲した形になります。 これをかぎ爪変形といいます。 尺骨神経は、小指と環指小指側1/2の掌背側の感覚と前腕の尺側の感覚を支配し、前腕部では手首の屈曲（曲げること）、手指の屈曲、さらに手部では母指（親指）の付け根の筋肉（母指球筋）以外の手の中の筋肉のほとんどを支配しています。 尺骨神経と尺骨動・静脈が一緒に手首の尺屈側にあるギヨン管を通過します。 尺骨神経の傷害がどこで生じているかによって症状が異なります。 |swp| zmq| qhl| wwk| cqt| ofp| vob| vbs| cpo| jyd| gjz| isx| byn| vqp| xsw| pbr| rtk| ejl| stj| qkj| vze| otc| sap| ybt| txe| wnk| jjp| klh| cbl| vot| ugb| nho| tyb| gza| ghj| lcw| lct| tqn| kup| ovb| gwl| owt| iic| wvq| wrr| liv| kng| bnp| cgp| hhm|