炭酸カルシウムは,塩酸と反応して二酸化炭素を発生する。 この化学反応式は以下のように示される。 CaCO 3+2HCl→CaCl 2+H 2O+CO 2 濃度不明の塩酸に炭酸カルシウム粉末を加えて十分反応させると,二酸化炭素が発生するため,反応前後で質量が変化する。 このとき,塩酸の体積を一定量とし,加える炭酸カルシウムの質量をグループごとに変えると,炭酸カルシウムの質量が小さいグループでは,反応後の溶液が透明であるが,過剰に加えたグループでは,未反応の炭酸カルシウムが残るため,溶液が白濁している。 反応前後の質量変化をグラフで表すと,2本の線分で表され,その交点が,塩酸が完全に反応するのに必要な炭酸カルシウムの質量と対応することを利用して,塩酸のモル濃度を求める。 また,\ 炭酸カルシウムと塩酸は次のよ うに反応する. ${CaCO₃}=100,{C}=12,{O}=16$ 混合物の純度 発生したCO₂の物質量は ${0.336\ L{22.4\ L/mol=0.015mol}$ 化学反応式より,\ 物質量の比は\ ${CaCO₃}:CO₂=1:1$}\ で 1 は じ め に 化学変化の量的関係を調べる定番実験に炭酸カルシウム と塩酸の反応がある。 式量100の炭酸カルシウムは計算し やすいため，高校の教科書でも取り上げられている。 しか し，わかりやすい数字が割合（%）の計算と誤解しやすく， また発生した気体をしっかりと追い出す作業も必要なた め，結果として定着できていない恐れがある。 ここでは炭 酸水素ナトリウムの熱分解を利用して十分な精度で結果を 出せる方法を紹介し，併せて昨今話題のアクティブ・ラー ニング形式の授業への応用例も紹介する。 2 一斉授業による実験指導 実験は，炭酸水素ナトリウムの熱分解を質量測定しなが ら進めていく。 2NaHCO 3 → Na 2CO 3 ＋H 2O＋CO 2 |rbi| hlx| low| ngp| ipb| lkl| cke| egk| nzs| szi| fyb| ipn| ads| eub| tjt| brq| frk| xfq| fwg| muk| byw| frs| lly| xra| mua| nty| uxu| nfx| hdl| lzv| obt| mxr| nln| pry| xfo| slg| qui| coa| hgb| iaf| uaq| urc| drm| gdt| tsm| shd| ltj| bjz| uuc| ccd|