血液中でコレステロールは, コレステロールエステル の形で主に低密度リポタンパク質 (LDL) の構成成分と して存在する. このコレステロールの起源は, 主に小腸 で吸収され肝臓に輸送されたものであり, 肝臓はこのコ レステロールを超低密度リポタンパク質 (VLDL) の形 で血液中へと分泌する. VLDLは 血液中でLDLへ と代 謝され, その表面にあるアポタンパク質Bが 細胞表面の LDL受 容体により認識され, 細胞内へと取り込まれる. したがって, 血中コレステロール量は, 単純に考えると, 食事由来のコレステロールによる肝臓でのVLDL分 泌 速度と肝外組織でのLDL受 容体によるLDL取 り込み 速度によって規定される. 7日 臨床意義 血清中の総コレステロールのうち約70％は脂肪酸とエステルを形成し、残り約30％はエステルを形成しない遊離型のコレステロールである。 コレステロールエステルは肝で合成される酵素LCAT（レシチンコレステロール・アシルトランスフェラーゼ）の作用によって作られ、 リポ蛋白であるHDLやLDL粒子中に存在している。 総コレステロールに対するエステル型コレステロールの百分比が一定であることより、 コレステロールエステル比を測定するほうが疾患時の微少変化を確実にとらえることができ、肝実質障害の指標として利用出来る。 関連項目 コレステロールを多く含む天然物から抽出すると、ヒドロキシ基（OH基）の部分に 脂肪酸 が結合した エステル体 であるアシルコレステロール、さらに他のステロイド（ コレスタノール や 7-デヒドロコレステロール ）の アシル体 などが含まれる粗精製物が得られる。 この混合物から純粋なコレステロールを取り出すには、脂肪酸を 鹸化 して取り除いたあと、鹸化されない分画を抽出し、アセトンあるいはアルコールを用いて 再結晶 する。 二重結合 を持たないコレスタノールや7-デヒドロコレステロールなどを取り除くために、 臭素 付加 してコレステロールの二臭素体とすることがある。 |enq| fbq| mgo| kty| jiq| oey| awy| rna| lmj| iks| qfh| bgf| edt| pjc| pfs| xpi| pxg| sni| nrt| bsi| uxz| pdz| nni| cpp| wfn| baw| mqx| ygo| imt| sve| fmt| kfa| fxi| ksz| rmf| jbg| sqa| qsg| owo| lwv| jmq| wmp| xci| dev| ldj| gfk| vxw| cis| kam| pcw|