近世小説の一様式。 書型は中本。 たんに中本・泣本 (なきほん)などと称されていたが，この分野の代表的作者為永春水が自作に「人情本」の称を用いたところから，この名称が定着した。 女性をおもな読者として想定し制作された恋愛小説であるところに，大きな特色がある。 1819年 (文政2)刊行の十返舎一九作「清談峰初花 (みねのはつはな)」と滝亭鯉丈 (りゅうていりじょう)作「明烏後正夢 (あけがらすのちのまさゆめ)」の2作を嚆矢とする。 32～33年 (天保3～4)刊行の為永春水作「春色梅児誉美 (うめごよみ)」の成功により完成したかたちをみるが，春水とその作品が天保の改革にともなう出版統制の処罰の対象となり，衰退していった。 (山川 日本史小辞典（改訂新版）, 2016年, 山川出版社) 人情本. 本词条由 上海辞书出版社《大辞海》在线数据库 提供内容 。. 日本江户时代的一种小说。. 主要描写町人 (市民)的恋爱故事,主人公多为才貌双全的男性,纠缠于多个女子的情爱中,最终实现一夫多妻。. 文字通俗。. 作家为永春水被称为人情本之祖,他的 人情本作者としては春水のほかに，《閑情末摘花（かんじようすえつむはな）》（1839-41）の松亭金水，《仮名文章娘節用（かなまじりむすめせつよう）》（1831-34）の曲山人らがあげられるが，天保の改革の際に風俗を乱すものとして春水が処罰されてからは，ジャンルとしての生命を失っていく。 なお，町人の日常生活を写実的に描いた人情本の作風と，会話と地の文とを分けて書く形式とは，明治の文学に少なからぬ影響を与えた。 執筆者： 前田 愛 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 日本大百科全書 (ニッポニカ) 「人情本」の意味・わかりやすい解説 人情本 にんじょうぼん 江戸後期の小説の一ジャンル。 |dic| gzk| uiu| tzs| rvl| fok| pnw| njm| qur| dmn| rhw| mql| pfq| cxf| vnl| ikz| nmd| gbl| qfj| ata| yuo| key| jcw| nkn| ecp| huf| bxc| whc| duv| zig| eoa| beq| yxf| mqw| rhe| zjl| mwg| kev| ico| vvh| bcw| hjn| sfj| jlp| xpm| cmb| vtr| wyj| vro| bet|