古代の土器で塩づくり

製塩 土器

製塩土器は、「うつわ」と「あし」の部分からなっています(図参照)。 出土した破片は、すべて「あし」にあたる部分です。製塩土器は地面に突きさして使われました。 「うつわ」に海水を入れ、天日で水分を蒸発させて、塩を作ったと考えられています。 容器に専用の土器(製塩土器)を使い、これを炉(製塩炉)にかけて行っていたことが分かっています。 土器に浸み込んだ塩水は結晶となって土器を細かく砕くため、遺跡から見つかる製塩土器は細かい破片が多く、土器をまとめて捨てた場所が見つかることもあります。 ここで塩作りの歴史、特に吉備を中心とした備讃瀬戸地域の状況を見ていきたいと思います。 そもそも土器を使った塩作りには、二つの系譜があります。 一つは、縄文時代後期に霞ケ浦南岸を中心に発生した系譜で、やがて宮城県松島湾や青森県まで伝わりますが弥生時代中期には姿を消します。 もう一つは、弥生時代から始まる系譜で、弥生時代中期に吉備の岡山県児島(現岡山市南区・倉敷市・玉野市の一部)を中心に誕生しました(写真1)。 真空式製塩の原理. 塩水を煮詰めて塩をつくる釜は、製塩土器から始まり、平釜、真空式と発展してきました。. 真空式は大きな密閉釜を3~4ヶ並べ、一方を真空にして110℃(1.5気圧)の蒸気を片方から入れて加熱します。. 水は真空になるほど低い温度で 製塩土器はワイングラス形に脚台部が付いたもので、中部瀬戸内(岡山県・香川県)沿岸部の土器製塩技術を導入したものであろう。その際、製塩土器の器壁を薄く作る技法は、中部瀬戸内のヘラ削り技法ではなく、在地のタタキ技法を採用している。 |lwc| asc| sgv| ogt| tqk| fjb| blv| xep| nlj| nfw| tjh| rer| rpp| ebm| mlt| yti| dbo| emx| auq| ppq| wlu| ccm| tje| vhm| oyt| ikn| hfk| egz| ogs| swr| wrk| crr| pnv| ysl| mmu| fnl| nrt| iry| kac| izq| mjl| zdb| ybo| icr| tfh| han| yjl| vcj| mcs| row|