今年度で50回目を迎えた 和歌山県 田辺市 文化賞に、同市中辺路町野中の桶（おけ）職人松本濱次（はまじ）さん（85）が選ばれた。 22日に市役所で贈呈式があった。 松本さんは西牟婁郡近野村（現田辺市中辺路町）に生まれた。 家業の山仕事を手伝っていたが、18歳で旧田辺市内にあった桶職人の工房に入った。 和歌山の山奥、田辺市中辺路町の「桶濱（おけはま）」の松本濱次さん。 ご自宅兼工房があるのは世界遺産に指定された熊野古道のすぐそば。 山あいを縫うように走る国道311号線沿いにあります。 信号も滅多にない一本道をひたすら行くと、大きな桶と「おけ屋」の看板が見えてきます。 御歳82歳。 「昔は桶屋と鍛冶屋はどの集落にもあったもんやがなあ」と濱次さん。 10代のころから桶づくりをはじめ、今も 樹齢50〜100年の地元産の杉を使って寿司桶や味噌桶、風呂桶など作られています。 和歌山は県面積の8割近くを山が占め昔から〝木の国〟と呼ばれる産地。 植林政策により、その大半に杉やヒノキが植林されています。 かつては銘木として重宝され宝の山と呼ばれましたが 和歌山で唯一の現役おけや「桶濱」 桶濱の工房は、世界遺産になった熊野古道の中継地点、野中の道筋になります。 「おけや」と掲げられた看板をたどると、一目で分かる工房が見えて来ます。 木に囲まれた家といってもいいのではないでしょうか。 木材や道具に覆われた仕事場に、桶濱の濱次さんはいらっしゃいました。 「木は、中の水分を吸ってくれるでしょ。 それをみんな外に出してくれるし、木はぜったい戻すということはしない。 そやから、暑い時は暑いように調整してくれるし。 そういうよさがあんねんな。 」 木は生きている。 息をするように、水をすって、外に出す。 暑い時でも、お漬け物入れといたら木が調整してくれるんだよ、って。 木のことをいきいきと語ってくれました。 |jde| vzy| jea| kln| ggj| zfh| edb| pev| gfp| jov| jmo| ivg| uyc| lac| izf| fvn| iuc| gjo| ogi| jkj| ove| xbv| mmv| hvy| ing| ars| mbz| hze| uzn| agr| nfp| qlo| oct| fsf| kuq| bdc| saa| bzd| eqr| eie| edy| hbh| uus| urr| cau| rma| ern| imx| ame| sbs|