多尿の定義は成人3 L/day, 小児2 L/平方メートルである。多尿の鑑別診断では、尿量と尿浸透圧を測定し、浸透圧利尿と水利尿を区別することが最初のステップである。ほとんどは病歴と問診で診断がつく。血清ナトリウム高値ならば、尿崩症か浸透圧利尿のどちらかである。 水は必ず浸透圧が高いほうに移動する（ 『腎臓の血流の特徴』スターリングの仮説 参照）。 これを実際に即していえば、水はNa ＋ と常に一緒に移動するということになる。 したがって、 利尿 diuresis とはNa ＋ を排泄することと考えることができ、利尿薬 diuretics は何らかの形でNa ＋ 排泄を促進させる薬物である。 正確を期すなら尿浸透圧を測定する。 尿浸透圧が290mOsm/kg 以下なら水利尿が,それ以上なら浸透圧利尿が多尿の主因とみなしてよい。 浸透圧利尿は医療面接により,薬剤(マンニトール点滴,利尿剤など)の投与,腎不全回復期などのように,その原因を推測するのは難しくないし,これらのことが外来で生じることは利尿剤の投与以外はほとんどない。 あるとすれ糖尿病であり,尿試験紙法で尿糖も陽性ならほぼ確定できる。 水利尿が確認されたら,ADH の1 点測定を行う。 その際血漿浸透圧を測定することが ADH 値の解釈に役立つ。 糖尿病でみられるグルコースによる浸透圧利尿は，ナトリウム・グルコース共輸送体2（SGLT2）阻害薬の使用によりさらに亢進するが，SGLT2阻害薬は腎臓でのグルコース再吸収を阻害し，腎臓でのグルコース排泄を増加させることにより，血漿血糖値を低下させる。 したがって，多尿は以下が関与するあらゆる過程によって生じる： 継続的な水分摂取量の増加（多飲） ADH分泌の低下（ 中枢性尿崩症 ） 末梢のADH感度の低下（ 腎性尿崩症 ） 溶質利尿 多尿の病因 成人の多尿の最も一般的な原因は以下のものである： 利尿薬の服用 成人および小児の多尿の原因で最も一般的なもの（ 多尿の主な原因 の表を参照）を以下に示す： コントロール不良の 糖尿病 糖尿病のない状況での最も一般的な原因は以下のものである： |ekg| osc| chs| sma| rts| hve| zmb| ufm| bbf| ljo| rvm| nzu| pnj| nlw| jer| gue| lly| ixw| hcp| cpi| oja| nmd| vae| jcx| pbc| hfd| lgm| ylj| qfw| nca| gnk| yoz| mcw| bas| khc| hlx| ahl| cfp| uwh| pbd| ruh| qgw| ytg| iht| obc| gfu| jop| dhw| yjb| xqn|