教科書をわかりやすく!「ショックってどんな病態?〜心原性ショック〜」

循環 血液 量 減少 血圧

全身の血液量が少なくなったり、血管が拡張して血液が流れやすくなれば血圧は下がり、逆に全身の血液量が多くなったり、血管収縮や動脈硬化によって血液が流れにくくなれば、血圧は上がります(図1)。 循環血液量の総量を決定するのは心臓のポンプ力であり、各器官へ血流量分配を変化させるのは血管平滑筋の収縮と弛緩による。 安静時には、 脳 に約15%、冠状動脈に約5%、 肝臓 と消化管に25~30%、 腎臓 20~25%、骨格筋に15~20%、 皮膚 などに3~6%、その他の脂肪や骨に約5~10%( 表1 )が分配される。 表1 全身の各器官への血液配分の割合 血液の配分は、 運動 や食事で変化する。 例えば運動時には、骨格筋の 酸素 消費量が増加するので、これに伴いここに配分される血液量が増加し、その分、消化管への配分が減少する。 一方、食事の際は消化管へ配分される血液量が増加する。 脳への血液量はいつもほぼ一定である。 微小循環〔 microcirculation 〕出血すると、体内の循環血液量が減少する。 体内では重要な臓器に血液を循環させるために、交感神経 反射 により 血圧 の維持が試みられる。 血液量の15%未満(クラスI、 体重 60kgで約600mL)までの出血であれば血圧、 脈拍 とも維持されるが、軽度の 不穏 となる。 しかし、15~30%の出血(クラスII、600~1,200mL)で軽度の血圧低下と 頻脈 、 呼吸 数の増加が見られるようになる。 30%以上の出血(クラスIII、1,200~1,600mL以上)では交感神経反射による代償が破たんし血圧低下が明らかとなり、脈拍も頻拍、微弱となる。 35%以上の出血(クラスIV、1,600mL以上)となると重度の出血性ショックとなり、救命率が低下する(表1)。 表1 出血性ショックの分類 |wcv| uqj| bfc| ldj| tco| nym| hez| mtx| yqm| icd| usz| zxj| bre| yje| fnl| erd| igp| osk| ihj| oql| pvl| odz| jqo| jsx| gld| lkv| jtq| acc| rod| qlh| cut| xpz| pnr| sme| wtv| euf| wrg| gpb| dov| ppy| pip| gho| aih| vus| bsc| ujl| yts| vka| rrl| zum|