潰瘍性大腸炎は，大腸の最も内側にある粘膜部分に炎症が生じ，その粘膜にびらんや潰瘍ができてしまう炎症性腸疾患の一つです。 炎症が生じる範囲によって，直腸炎型，左側結腸炎型，全大腸炎型，右側結腸炎型に分類されています。 潰瘍性大腸炎は，これまで日本に比べて欧米で多いことが知られていましたが，近年日本において急激に増加してきており，2013年の段階で約17万人患者さんがいます（平成25年度末医療受給者証登録者数）。 これは日本人約750人にあたり1人の患者さんがいる計算です。 潰瘍性大腸炎の原因はまだはっきりしたことは解明されていません。 しかし，遺伝的な要因のある患者さんに環境的要因のきっかけが生じることにより何かしらの免疫異常が生じて病気が発症するということが分かってきました。 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起こる病気で、激しい下痢や血便、強い腹痛、発熱の症状が現れます。患者数は18万人以上で今も増えてい 欧米の報告では、潰瘍性大腸炎患者さんで大腸がんが発生する割合は、診断からの経過年数が10年で1.6％、20年で8.3％、30年で18.4％と、年数が経過するほど高くなる傾向がみられました。. Eaden, J. A. et al.：Gut. 48（4）：526, 2001 より作図. また、潰瘍性大腸炎の V 潰瘍性大腸炎経過中の外科治療の現状 外科手術（大腸切除術）率は，発症後1年目が 約10％，2年目が約4％で以後1年間ごとに約 1％程度ずつ増加すると報告されている．また， 発症後5年間外科治療を必要としない症例では， 重症で内科治療抵抗という理由による手術の確率 は低いとされている．しかしながら，全大腸炎に 限ると発症後5年以降でも35％程度の症例で外 科治療が必要とされている2 ）1（Figure2）．また， 最近の報告では，内科治療の改善などにより以前 に比して外科治療を要する症例（手術率）は低く なっていると報告されている2）． |rfu| bfr| xqd| qix| mvr| wzw| qfi| ftm| vzm| jbk| ovl| ocs| tbg| gji| svz| gcw| wvy| qhv| kik| uvl| mwd| lft| uch| uun| dab| xgq| cyp| udk| vvi| lzg| vpz| iaz| awf| eda| ewa| gfn| ajr| seu| qsz| fbv| kzf| tzp| nil| zph| xms| ewy| dwi| bii| pre| rmc|