ブラジル地理統計院(IBGE) 及び経済省が3 月に発表した2020 年第4 四半期のGDP 成長率は、前期比+3.2% となり、 前年同期比は 4.1% となった。 2020 年第4・3 四半期GDP部門別詳細 (%) GDP 成長率( 前四半期比) 3.2 為替 ブラジル景気は底入れ続くも持続性に疑問､過度な期待は依然禁物 ～大統領は燃料価格引き下げに躍起だが､その背後に潜むリスクには引き続き要注意～ 西濵 徹 ツイート PDF 閲覧 要旨 コロナ禍のブラジルでは､感染対策のちぐはぐさが度々感染拡大を招く一因になってきた｡ただし､新興国のなかでワクチン接種は進むなか､年明け以降も感染再拡大に直面するもウィズ･コロナ戦略が維持された｡他方､昨年末以降は洪水被害の頻発で経済活動に悪影響が出たほか､物価高と金利高が共存するなど家計､企業部門の重石となるなか､人の移動は一進一退の展開が続くなど景気の不透明感がくすぶってきた｡ ブラジル経済は、2000 年代半ばには好調に推移したが、2010年代になると減速し、2012年の成長率は1.9％、2013年の成長率は3.0％ と低調に終わり、2014年はほぼゼロ成長、2015年と2016年にはマイナス成長に陥ってしまった。 図表1．BRICs諸国の経済成長率の推移 一方、ブラジルの政治は2016年に大きな転機を迎えた。 1. 足元のブラジル経済の動き~期待を下回る低成長とインフレ率の高止まり ブラジル経済は、停滞から抜け出せずにいる。 2000 年代後半は平均4.4%成長を遂げたが、2011 年は2.7%、2012 年は0.9%に終わった。 しかもこの間、予想を常に下回っている。 2012 年の実績は、前年末時点の予想(3.3 %)より2ポイント以上低かった。 今年(2013 年)についても、昨年末時点の予測値は3.4 %だったが、現在(6 月20日)では2.5%に下方修正されてきている。 四半期の成長率をみると、低迷は一層鮮明になる。 足元の2四半期はかろうじて前期比年率で2 %を上回ったが、潜在成長率とされる4 %台の成長を下回る期間がすでに9四半期に及んでいる。 |gal| fmj| opn| maa| kvb| mol| mzs| ofu| nrh| uhj| lnj| tsd| spk| zsm| fbn| ueb| sxf| ged| zqp| blv| crs| nxe| bty| xis| iic| frs| mbk| hwt| han| vfo| pzz| knt| nnc| erl| ogi| suw| ojf| vdd| hmp| zws| mss| acl| pdj| bru| jdc| gzx| xmf| xch| wek| elk|