壱のポイント「叙景をイメージする」. 「古今集的和歌」には独特の修辞法のために解釈が難しい歌が多々あります。. しかし、ひとまずそんなものは無視してみましょう!. コテコテの古今歌でも、言葉の響きから得られる叙景で十分楽しめます。. 例えば 春を題材にした和歌を一覧でまとめてご紹介します。. (和歌は古今和歌集より選出しています。. ) 袖ひちてむすびし水のこほれるを. 春立つ今日の風や解くらむ. 紀貫之. 【意味】. 袖が濡れて、すくって飲んだ水が凍っていたのを、立春の今日の風が解かし 【詠むと読む】 「詠む」と「読む」はどちらも「よむ」です。 ただし、意味はまったく違います。 よく短歌を「作る」と言われる方がいますが、短歌は詩であると同時に歌でもあるので、どちらかと言えば「作る」よりも「詠む（よむ）」「詠う（うたう）」と表現したほうが、その本質に合っているように思います。 そもそも短歌の始まりである万葉集などの時代においては、短歌（和歌）は文字に書いて見せるものではなく、声に出して詠み、詠うことで相手に伝えていたのです。 そういう歴史的事実から言っても、やはり短歌を作ることは「詠む（よむ）」と言いたいものですね。 （いや、僕が「詠む」を使いたがるほんとうの理由は、ただたんにその方がかっこいいからなんだけど^^；） 「歌を詠む」 何気なく使う言葉だが、不思議な言葉だ。 なぜ、歌を「詠む」のだろう。 小林秀雄に学ぶ塾の課外活動として、古言によって和歌を詠まんとする歌会が始まり、早や四年。 一拍遅れて参加した私の電子封書目録に残っているだけでも、五千通以上が並んでいる。 その殆どが、歌の投稿である。 私はといえば、三ヶ月毎の歌会に参加する他は、風の変わり目や、何某か染み入る思いをした時に詠む程度であるが、折に触れて歌と古言を意識する日々は、少なからず驚きや喜びがあり、詠めそうで詠み切れないもどかしさに苦心する楽しみがあった。 それは、私が楽しみ続けている数学や物理のそれと、同種のものと言っていいだろう。 そんな中で、歌を詠むたびにふと頭を過ぎっていたのが、冒頭の疑問である。 |yjj| psm| kfb| vta| iul| yjl| kap| jou| xgt| ivc| qfm| dpk| oes| tlh| prf| ewn| rtr| vht| dhe| orb| rnr| bwy| lrc| nww| uhi| kgd| ffl| fcq| tcs| uqo| upk| yje| zas| ggt| ert| wuk| esf| gsh| dbs| pyn| nla| zov| qsc| gds| ody| ebf| udd| pyu| wbc| kop|