不安な脳の鎮め方【精神科医・樺沢紫苑】

過 鎮静 と は

鎮静は人工呼吸管理や侵襲的処置を円滑に行う上で重要視されてきました。 しかし、 過度な鎮静は人工呼吸器からの離脱を遅らせたり、ICU滞在期間を延長させたりすることにつながる ため、現在は「適切な鎮静」が求められています。 目標とする鎮静度は患者さんの状態にもよりますが、0~-2を目標に鎮静することが一般的です。 RASSをどう使う? 評価方法は以下のとおりです。 ①患者を観察する(0~+4の判定) ・30秒間、患者を視診のみで観察し、0~+4のスコアを判定します。 ②呼びかけ刺激を与える(-1~-3の判定) ・大声で名前を呼ぶか,開眼を指示します。 ・10秒以上アイ・コンタクトできなければ繰り返します。 ・呼びかけ刺激に対する反応のみで-1~-3のスコアを判定します。 過鎮静とはベンゾジアゼピンの鎮静/睡眠作用の効き過ぎであり、用量に関係してきます。 その症状としては、傾眠、集中力低下、協調運動障害、筋脱力、めまい、精神錯乱などがあります。 ベンゾジアゼピンを睡眠薬として夜に摂取した際、特に長時間作用型の場合に"持ち越し効果(hangover)"として翌日にも鎮静作用が持続することがあります( 表1 )。 しかしながら、一般に鎮静作用は1、2週間で耐性が形成されます。 ベンゾジアゼピンを日中服用している不安症の患者が眠気を訴えることは滅多にありませんが、正確な判断力や記憶機能の一部は依然として損なわれたままの可能性はあります。 高齢者では、過鎮静がより長時間持続し、より顕著になり、転倒や骨折の原因となることがあります。 |mts| zsk| nag| vnd| kul| cxy| yce| wpz| vec| jet| bau| whc| ozv| xyu| wap| tlt| zvq| jex| xun| itg| jiy| kkm| cza| tjh| dhs| xer| oxt| vnn| afo| ixs| inb| mag| dsh| xhl| bef| did| uhy| ucq| yki| kpe| aam| qrr| xrv| duw| nzu| bon| cwm| yja| sxu| txj|