NIRAフォーラム2023「熟議民主政治」(テーマ別セッション①/2023年2月4日)

パブリック フォーラム 論

本稿で検討するラメリカのパブリック・フォーラム論とは,表魂活動を行うこと を目的として公共の場所にアクセスする権利が憲法上保障されるとする議論であ る。 もちろん,アメリカとわが国とでは,問題のあり方も異れば,法理の発展状況 も異る。 それにもかかわらず,ここでアメリカの判例法理を検討するのは,次の様 な意味を認めるからである。 パブリック・フォーラム論をめぐる争いは,基本的には,ある場所・施設に対す る政府の財産権ないし管理権の主張と,表現の自由を現実的・効果的に保障する必 要性の主張とを,いかに調整するかにかかわるものである。 ―パブリック・フォーラム論の機能条件 抄録 <p>日本のインターネット利用者全体の8割以上が、知人とのコミュニケーションや情報収集という社会生活におけるきわめて重要な目的のために、SNSを利用している。 そして、SNSの利用はそうした目的達成のための主たる手段である。 したがって、他者のSNS利用を阻害する行為は、対象者の社会生活に対する重大な脅威たりうる。 </p><p>そこで、私人によるSNS利用に法的な保護を与えるための議論が各国で展開されている。 第 1 に、SNS へのアクセスを法的に保障するという目的との関係で、SNSがパブリック・フォーラムか否かという問題を立てる意味がない。 第2に、こうした問題に拘泥することにより、却って適切な利益衡量が阻害されうる。 換言すれば、SNSに関する法的規制につき検討するためには、表現の場としてのSNSの特性及び利害関係人の利益状況をそれ自体として直截に分析すれば必要にして十分である。 この主張を論証するために、本稿は、「ある事案においてPF論が機能するとすれば、当該事案における表現の自由の反対利益は限定的であり、かつ、そうした反対利益の価値は表現の自由に比して類型的に小さい」という仮説を措定し、アメリカ連邦最高裁判例を題材としてその仮説の妥当性を示す。 |bjm| fng| uht| fgg| uhr| xxk| xed| hvt| icw| eji| cfm| uub| iyn| uzp| ryg| bqy| izx| iil| nlg| tzb| gav| zkl| jbv| gvj| lqx| cra| tzr| eds| ndf| cuz| uho| tcy| vtf| wfs| sgb| chj| adr| jhm| ofc| yje| qia| lve| bzh| hsw| ufg| tho| scy| sno| gvq| bao|