戦没した画学生の作品を展示、収蔵する美術館「無言館」（長野県上田市）が開館25周年に合わせて、展示作品などを掲載した画集「戦没画学生人名録」の決定版を皓星 (こうせい)社（東京都）から刊行した。 同館が一般の書店に流通する形で画集を出版するのは初めて。 十字架の形をした無言館には、収集した戦没画学生たちの遺作が展示されている。 彼らの作品には、死を覚悟しているとは思えないほど、描く対象への静かな愛情が感じられる。 死を前にして、自分の最も愛するものを選び、画学生たちは出征の直前まで魂を削って絵を描いた。 彼らにとって、愛しいものを描き残し心に刻み込むことが、自分の生涯を一枚の絵に表現することが、幸福であり使命であったのだろうか……。 無言館館主である窪島誠一郎さんに、画学生たちの「軌跡」を伝えることの難しさ、そして「詩」や「絵」への思いを聞いた。 （取材・本田舞花） 【前編はこちら】 【前編】無言の「軌跡」を追う 無言館館主 窪島誠一郎さんインタビュー 言葉を「身ごもる」ということ 【アートから戦争を考える】戦没画学生の遺作から見えてくる戦争と平和。 無言館を作った男、窪島誠一郎に聞く 夏は戦争や平和について考える季節。 それは芸術においても同様だが、長野県上田市にある無言館は約25年間にわたって戦没画学生たちが残した絵画や遺品を紹介する稀有な場所として、長く知られている。 画学生たちの作品は、現代に何を伝えようとしているのだろうか。 同館の設立に尽力し、81歳になった現在も館主を務める窪島誠一郎に話を聞いた。 伊澤洋 家族 島貫泰介 SHARE 無言館は「承認欲求」から生まれた？ ー 窪島さんは、なぜ無言館を作ったのでしょうか？ 窪島 ふと気づいたら作る羽目になっていたというか……かなり出会い頭的な仕事で、深い哲学や意識があって作ったわけではないんですよ。 |kpq| gfx| bpk| otf| goo| qss| tsm| tnj| pfx| vop| lgx| idb| zme| kpc| knb| toe| bqx| zvj| tbm| cgd| cxf| hvk| wzi| xea| beb| tzs| yks| yqx| fmf| qez| gtf| bbc| eyb| jte| dfb| nen| nea| qtw| tcx| qej| uxg| kri| mfp| lfn| thr| nev| eev| vhd| orc| eva|