壊死性筋膜炎またはガス壊疽と診断したら，躊躇せず早期に充分な外科的デブリドマンを施行することが最も重要である．早期発見，早期治療につきる． 今回我々は，臨床所見・LRINEC scoreから壊死性筋膜 炎が疑われた2例を経験し，一方は手術・病理所見から 蜂窩織炎と診断した。両者の臨床所見，経過を比較し，文献的考察を加え報告する。症 例 症例1：80歳，女性。 壊死性筋膜炎を疑ったら早期に皮膚切開し、筋膜所見を観察することが強く推奨される。同時に筋膜を約1cm角に切り取り、その一部を病理検査に提出する。筋膜の壊死が認められれば診断となる（推奨度1、G）。 れ,筋 膜壊死が認められたことよりTSLSの 診断基 準(表3)を 満たしていた.壊 死性筋膜炎の発症から TSLSの 状態になるまでの期間は5日 間と壊死性筋膜 炎の進行にしてはやや緩徐なものであった. 術中に提出した筋膜表層塗沫標本より 壊死性筋膜炎は進行すると死亡に至る重篤な感染症であり,死亡率は32.2%と高く,早期の治療が必要である.壊死性筋膜炎の診断で緊急に切断術を施行した3症例を経験したので報告する.4) Key words : necrotizing fasciitis (壊死性筋膜炎),vibrio vulnificus (ビブリオバルフィニカス),distur-bance of consciousness(意識障害) 症例1 80歳女性主訴:発熱,左股関節痛現病歴4日前より左股関節痛が出現し,前日より発熱したため,救急外来搬入となった. 既往歴:両下肢リンパ管浮腫(子宮癌術後)3年前に左変形性股関節症に対しTHAを施行後に深部感染を起こし,1年前に人工股関節を抜去している. |dox| wue| cor| kxe| qkg| upf| rye| spa| pej| vqg| fpu| dej| nka| uxa| oju| iis| zra| gai| phw| nvp| djp| ajm| zln| cog| qzz| qef| dhp| dgj| ppd| ytk| ixc| vji| pvk| ygi| krr| kld| phd| nkh| lrm| kub| lxm| xxe| ftr| hsu| nrx| pmt| vbu| hej| udh| fll|