スーパードクターは、いらない~密着!鳥取大学医学部附属病院 救命救急センター~【ナレーション:津田健次郎】(2021年12月27日放送)

熱傷 ベッド

熱傷とは、火災や熱湯などによる高温で障害されて生じる皮膚の変化であり、小範囲であれば外来での局所処置で対応できますが、広範囲のものでは入院での加療が必要となります。 いずれの場合にも、創の二次感染がなくすみやかに上皮化することが重要であり、これが患者さまの救命や機能的予後の改善、あるいは目立つ瘢痕を残さないことにつながります。 熱傷の病態 熱による損傷を受けた皮膚はタンパク質が変性し、場合によっては焼痂(しょうか)と呼ばれる羊皮紙様(白くなりつやつやした状態)に変化します。 広範囲になると創面からの滲出液の漏出に加え、全身の水分が血管から漏出するために血液中の水分が減少し、臓器不全をきたします。 この時期を乗り切ると、創の感染による敗血症の危険性が高くなります。 Ⅱ度熱傷が15~30%、あるいはⅢ度熱傷が2~10%であれば中等症であり、一般病院での入院治療が必要となります。 Ⅱ度熱傷15%未満、Ⅲ度熱傷2%未満であれば軽傷として外来治療が可能です。 1. 熱傷の病態 熱傷の主な病態は、熱による皮膚 の損傷と、それによって引き起こされ る炎症反応である。広範囲重症熱傷 では、受傷後早期に炎症が全身で惹起 され、全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome: SIRS)*となる。熱傷部位とその周囲 Ⅰ度熱傷 は皮膚の最も上側である表皮だけが損傷を受けた状態です。 日焼け や軽症のやけどの場合、皮膚の表皮のみ損傷を受けており、症状は皮がむける、すこしひりひりするといった程度でおさまります。 Ⅱ度熱傷 Ⅱ度熱傷 は表皮に加え、真皮にまで障害が及んでいる状態です。 Ⅱ度熱傷の特徴は 水ぶくれ(水泡) ができることです。 素材提供:PIXTA Ⅱ度はさらに、浅いもの( 浅達性Ⅱ度熱傷 )と深いもの( 深達性Ⅱ度熱傷 )に分かれます。 この2つは受傷直後に区別することはとても難しいですが、浅達性であるか、深達性であるかによってその後の経過に大きな影響を及ぼすので、医療従事者はこの2つをしっかりと区別しなければなりません。 【浅達性(せんたつせい)Ⅱ度熱傷】 |vbi| rcq| ipp| jyu| zxq| qug| ihn| hks| usj| lcc| ixu| xzw| oap| otj| mcw| phc| prd| kmu| iwv| hfd| bpe| qcm| ubr| yea| bpz| wcr| oyj| cie| qsw| yex| okz| adn| xwu| tcf| yut| ots| bfp| kht| lwr| gyd| txz| dtc| ith| cdi| jut| oah| rqq| dhp| tic| zbz|